KURA ONE®の発想は「小瓶」からでした


海外バイヤーとの商談会や消費者との会話で話題になるのは720mlサイズのこと。また世界50カ国への日本酒瓶小口空輸配送の実績から痛感した総重量の課題。軽量化を図るために最初に挑戦したのは・・・


2019年から配送実証を開始した海外市場への720mlの小口空輸配送。少ない数量の本数で世界中に届けることができる革命的な発想は、配送の常識を覆した驚きのサービスでした。驚きとは裏腹にある課題が明確になりました。それは720mlの瓶の重さです。軽量化を図るために最初に挑戦したのは小瓶でした。

KURA ONE®が生まれた背景には、世界50カ国に日本酒を小口で空輸配送してきた経験が影響しています。720ml瓶に入った日本酒は1.2kg - 1.5kgあり、総重量の40-50%が瓶であることに気づいたからでした。また日本酒の幅広さを知っていただくには、1回で飲み比べができる容量にまとめる必要がありました。海外の商談会や試飲会の経験から、日本語以外の言語への対応や、日本酒のストーリーの届け方などを研究してきました。さまざまな知見が積み重なって誕生したKURA ONE®の秘話を、KURA ONE®オーナーの澤田がSake On Airのインタビューでお伝しています。

Sake On Airとは?

日本酒の真髄を世界に届けることを目的に英語で発信するPodcast「Sake On Air」は、日本酒造組合中央会(JSS)の後援を受け、2018年に開始しました。日本酒の啓蒙活動、教育活動、販売活動、輸出活動などをに関わる第一線のメンバーが中心になって音声で発信しています。

このSake On Airに弊社代表澤田且成のインタビューが、2023年9月28日、2023年10月11日に公開されました。


Episode 1

https://sakeonair.com/2023/09/28/kura-one-by-katsunari-sawada-part-1/


Episode 2

https://sakeonair.com/2023/10/11/kura-one-by-katsunari-sawada-part-2/

ホストでありインタビューアーは、1994年より日本酒に関する執筆や講演を行なっており、2014年から発刊されている日本酒に特化した世界で初めての定期本「Sake Today」の共同創業者でコンテンツエディターのJohn Gauntnerと、Londonを拠点に日本酒の資格プログラムを提供するWSETの認定講師としてSake Level3コースを教えるChris Hughesです。

Sake On Airが紹介するKURA ONE®

両者とも日本酒の魅力や海外市場での期待を十分に理解し、また日本酒が国内で伸び悩んでいる事実も十分に把握しているエキスパートです。

その二人が澤田に対して、KURA ONE®という取り組みをどう評価するのか、何が課題で、何が優れているのかといった、鋭い質問がなされました。

Episode 01ではKURA ONE®の商品としての紹介

当初の予定を大幅に超えたインタビューは、Episode 1とEpisode 2に分かれ配信されています。Episode 1は、KURA ONE®を考えるに至った澤田の人生、また澤田が着目した日本酒業界の課題と解決に向けた具体的な取り組み、そしてKURA ONE®の特徴でもあるラベルデザインについて紹介しています。

Episode 02ではKURA ONE®のブランディングアプローチからの仕掛け

Episode 02は、KURA ONE®のPR戦略、マーケティング戦略、ブランド戦略といった戦略面について紹介しています。インタビューアーのJohn Gauntnerはインタビュー中に「まるで大学の授業のようだ」とコメントしたそうです。業界の根深い課題を知っているからこそ、KURA ONE®が解決したいことはよく理解されていたのですが、その反面、その難しさからどうやって乗り越えていくのかについて細部に渡って質問があったそうです。

KURA ONE®の届かないを届けるに変える挑戦

KURA ONE®は小容量アルミ缶日本酒といった新商品だけでなく、コミュニケーションとデリバリーの面から「届ける」に変えていく取り組みです。商品開発から始まるサブライチェーンの改善です。KURA ONE®のこれからの挑戦にご期待ください。