KURA ONE®(クラワン)は、日本酒を入口に、知らなかった日本の地域に夢中になっていただくためのブランドです。一杯を手に取り、香りをたしかめ、口に運ぶ。のどを通り過ぎる瞬間、鼻へと抜けていく香りとともに、その土地の記憶が静かに刻まれていく。私たちが届けたいのは、日本酒そのものではありません。一杯から生まれる、あなただけの特別な記憶です。
だからこそ私たちは、一杯の質を、一切の妥協なく追求し続けます。選ばれる瞬間から、手に取り、味わい、記憶に残るまでのすべてに責任を持つこと。それが、これまでも、そしてこれからも変わらない、皆様への約束です。
日本酒は、水と米と米麹だけから生まれる、奇跡のような発酵飲料です。国土の92%を山々が占めるこの国では、岩を、土を、幾重にも通り抜けた水が、その土地だけの個性をたたえています。同じ土壌と気候が稲を育て、造り手は自然と対話しながら、その年ごとの声に耳を澄ませ、理想の味わいへと導いていく。一杯の日本酒には、土地の風土と、人の思想が、静かに折り重なっています。
正直に打ち明けると、私自身、日本酒を日常的に愉しんできた人間ではありませんでした。大切な日に、上質な一杯をそっと味わう。その程度の関わりでした。だからこそ、一杯を大切にしたいという想いが、人一倍強くあります。一杯の記憶を大切にすること。一杯から生まれる、人とのつながり、地域とのつながりを大切にすること。それが、KURA ONE®という挑戦の原点にあります。
これまで、日本酒には届かない理由がいくつもありました。従来の容器は大きく、置き場所に困り、一度は手にしても手放されてしまう。専門用語は難しく、扉の前で立ち止まらせてしまう。私たちは、その届かなかった一つひとつの理由を、届く価値へと変えていく挑戦を続けています。
最も美味しい一杯に出会えるのは、醸造蔵でいただく、搾りたてのその瞬間だと、疑う余地はありません。けれど、毎日を酒蔵で過ごすことはできない。だからこそ私たちは、容器や運送のひとつひとつに、技術と工夫を凝らしています。
お店で適切な温度に守られていても、それだけでは安心できません。栓を開けた瞬間から、時間は静かに味わいを変えていく。だから私たちは、飲みきれる小さな容量に、こだわり続けています。
すべての商品が、小容量に応えられるわけではありません。それでも、消費者の皆様が口にするその瞬間まで、一つひとつの過程を丁寧に描きながら、酒蔵に続く、もうひとつの新鮮な場所を目指していきます。
全国の地域が醸す日本酒を、風土とともに飲み比べていく先に、自分の好きが少しずつ見えてきます。そしてその先には、水を育んだ自然や、米をつくった大地、酒を醸した造り手への、静かな敬意が芽生えていく。その眼差しこそが、これまで見たことのない景色を、あなたの人生に開いていくと、私たちは信じています。
知らなかった日本の地域に、夢中になる。その先に広がる景色を、これからも皆様とともに見つけていきたいと思います。