岐阜県美濃市は、日本の国土の中心に位置する街です。美濃和紙の産地として、また、うだつのあがる町並みの市街地として有名です。和紙をつくるには、良質の冷たい水と豊富な原材料が必要です。美濃和紙は1300年前からつくられており、美濃エリアを流れる長良川と板取川の水質の良さが伺えます。
「うだつ」とは「防火壁」のことで、裕福でなければつくることができない家でした。美濃エリアには、江戸時代 (1603–1867) に建てられたうだつのある商家が軒を連ね、タイムスリップしたような散歩を楽しめます。国の重文指定になっている造り酒屋の小坂家住宅や市指定文化財の旧今井家住宅は必見です。
毎年10月には、美濃和紙を使ったあかりのアート作品がうだつのあがる町並みに展示される「美濃和紙あかりアート展」が開催され、幻想的な時間を楽しむことができます。