山あいと盆地がほどよく近い滋賀県の甲賀。
朝霧の田園を抜けるだけで、気持ちが整います。
江戸時代に整備された東海道五十三次の宿場町「水口宿」が息づき、格子戸の通り、古い商家の軒先、ゆるいカーブの道が、歩くほどに時間を戻してくれます。忍びの里らしい資料館や、土の香りの器、香ばしい地茶も寄り道の楽しみ。夕方は地の酒と近江の食で、旅の輪郭がぐっと濃くなります。
もう一歩足を伸ばせば琵琶湖へ。
琵琶湖の「水中に立つ鳥居」で知られる滋賀県高島市の白鬚神社は近江最古の大社で、約2000年の歴史。湖上に浮かぶ朱の大鳥居は神秘的で「近江の厳島」とも呼ばれる絶景です。
街道の記憶と湖の祈りを、一日で深呼吸しながら味わえる旅先です。