朝、岡山県の赤磐市に入ると、光がやわらかい。
瀬戸内の穏やかな気候と、川が運んだ土がつくるなだらかな平野。
「温暖で肥沃な大地に恵まれ、稲や白桃、ぶどうが実る岡山・赤磐」——その言葉どおり、畑の色が濃く、季節の匂いが近い町です。
初めてなら、まず果樹園へ。
白桃の香りに包まれ、ぶどうの房が影を落とす棚の下を歩くと、旅の速度がゆっくりになります。直売所では採れたてが並び、ひと口の甘さが「土地の記憶」になる。
午後は里山の道を少し走って、夕方は地元の食と一杯で締める。
派手な観光地ではないのに、帰り道だけ妙に満ち足りる——赤磐は、果実と風土に会いに行く旅先です。