列車を降りた瞬間、潮の香り。箱館は、津軽海峡と函館湾に抱かれた扇形の港町です。坂道の先に教会や洋館が点在し、路面電車でふらりと巡れる距離感が心地いい。夕暮れ、函館山から眺める夜景は、海に切り取られた光の地図。金森赤レンガ倉庫の灯りと開港の記憶が、夜の散歩を物語にします。
朝は函館朝市でいか刺しや海鮮丼、昼は五稜郭で星形の城郭と季節の桜・紅葉に出会う。冷えた体は湯の川温泉でほどけ、また歩きたくなる。
そして少し足を伸ばせば大沼国定公園。湖と小島、その向こうに駒ヶ岳。眺望のよさに日が暮れるまで見入ってしまうほど—帰り道、もう次の箱館を思い浮かべてしまいます。初めてなのに、懐かしい。その一日が基準になります。